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2014年12月12日

生まれた川へ

ここは富士山の雪解け水が沸き出ている清流。

生まれた川へ

この場所に長い長い旅をしながら、鮎が帰ってくる。

源流の天城山から伊豆の真ん中を流れてくる狩野川。

修善寺を通り大仁、清水町で柿田川と合流して沼津から駿河湾へ。



狩野川は鮎で有名な川。

鮎は夏の間伊豆の方で過ごし、秋になると狩野川を下って、水温が高い柿田川を遡ってきます。

ここで卵を産むために。



鮎の再解禁になるごく一部の場所で、

運よく学校が代休のソウタと餌つりをしてみようとワクワク♪していましたが、その日はどしゃぶり汗

がっかりしていたところ・・・

鮎の遡上と産卵が見れるよってことで、川を管理している方達と一緒に行ってきましたダッシュ

この日は東京や千葉からも観察会に参加されて20名くらいの大人数。


本当に間近で見てきました!貴重な体験です。






晩秋の柿田川。

生まれた川へ


沸き間から本流へと流れている。 ここを鮎たちは遡ってくる。

生まれた川へ




ここが沸き間

生まれた川へ



いるいる。




生まれた川へ





沸き間の近くにたくさんの鮎達が帰ってきています。


生まれた川へ




生まれた川へ





ピンボケですが、中央のメスの産卵の瞬間。 

生まれた川へ




1匹のメスに、何匹かのオスが群がってバシャバシャって水しぶきがあがると産卵しているサイン。

肉眼でも上から見えます。



鳩も卵を狙ってる。

生まれた川へ




ジョウビタキ、ヒヨドリの声も聞こえてきます。



15年くらい前までは鮎で川が真っ黒になるほどだったけど

ここ何年かはなぜか全然帰ってこなかったのだそうです。

それが昨年、3年ぶりにここに鮎が帰ってきて産卵を見ることができたそう。

その謎も気になるところ。




鮎の一生は1年。

ここで卵を産んだら生涯を終えます。

本流ではシロサギやカワウがそれを待ってる。

生まれた川へ




命が始まる瞬間と終わる瞬間。


それを目の当たりにして

子育て真っ最中の私も お兄ちゃん達も、それぞれ何となく色んな事を想った瞬間でした。


ましてや、今年1年源流から河口まで、川とじっくり向き合ったソウタは

「オレ、もう釣りできないかも。」

でも知ることはとても大事だと思います。




卵は2週間程でかえって、稚魚達は狩野川を下り、この間行った沼津港近くの河口へ流されて行きます。

ここで生まれた鮎達は、みんなで海を目指すんですね。

餌が豊富な海で大きくなったらまた、伊豆方面へ旅立ちます。

ソウタが友釣りをやった、あの辺りです。


そして秋にまた、ここに卵を生みににやってくるのです。


長い長い距離を旅して、その間に天敵も釣り人もいるし、力尽きることもあるでしょう。


どれだけの稚魚が無事に育って、またここに戻ってこれるんだろう・・・










「卵、持って帰るか?」






おじさんが人工孵化をしてみるかと言います。 お兄ちゃん達は卵をほんの少し預かってきました。

見えるかな?石の上についてる透明な卵。

生まれた川へ



トップ画像で川の中に浮いてるミシマバイカモも一緒にいただく。

沸き間からタンクに水も汲んで来ました。



15度の水温を保つとか、太陽の光をあてちゃいけないとか・・・調べたら色々あります。

クリスマス頃、無事に孵化するでしょうか・・・大事に大事に育ててみます。

生まれた川へ





自分の帰ってくる家がわからなくなったら困るから

お兄ちゃんは孵化したらすぐ、沸き間にかえしてあげるんだそうです。

※柿田川に生きる動植物は貴重な記念物に指定されている物がたくさんあります。許可なく持ち帰ることはやめましょう。






帰りに、おじさんが近くで栽培しているセリをいただきました。

夕飯はセリ蕎麦。  すんごい香り。

生まれた川へ生まれた川へ



セリの香りを嗅ぐと実家の秋田を思い出します。





帰りに狩野川を通って帰る。

ちょうど夕暮れ。 工場の排水が気になる柿田川の出口付近。 正面に見える山はGWに登った本城山。

生まれた川へ


ソウタの・・・

海じゃなくて川で魚を釣りたい

川はどこまで続いてるか

川の中はどうなってるか



この疑問にじっくり付き合った今年の後半でした。

思いのほか、この疑問の答えは深い!  しばらく付き合っていきそうな気がしています。













この記事へのコメント
いいなぁ。
すぐ近くに、綺麗な河が有って。
ほんと自然と向き合うのは、難しいく奥が深いですよね。^^
それを感じられるのは、将来が楽しみ。

無事生まれ、放流しそして来年の再会できると良いですね。
Posted by tatudayotatudayo at 2014年12月12日 22:58
鮎の卵、はじめてみました。
きらきらして、とても可憐。
凛々しい鮎も、生まれてくる前はなんと繊細!

キーボードをたたくと一瞬で答えをみつけて
くれるけれど、
時間をかけても、

「?」に、自分の目と足でじっくり取り組んだ体験は、
大切な、一生の宝物になりそうですね。☆
Posted by 満月楓満月楓 at 2014年12月12日 23:05
こんばんは ^ ^

相変わらず、癒されますね

でも今の時代、子供の素朴な疑問だって…
検索、一発で調べられる時代、

「実際に見て体験して、そして感じ取る」と解っていても
中々実践はできません( >ω<)

言葉や文字にするのは、簡単だけど…
ソウタ君の疑問に、親身になって、
それを実践されている medaka♪さん 凄いです。
(人*uдu,,)尊敬
同じ子育てしている親として、頭が下がります。

それにしても無事に孵化すると良いですね♡
Posted by ROKA PaPaROKA PaPa at 2014年12月12日 23:41
こんばんは~。(^^)

アユの産卵が見れる場所ですか~
うちがそこに行ったら半日は見てそうですね。(笑)

さて、アユは1年魚ですが中には産卵せずに2年生きるやつもいます。
産卵をせずに海にも下らず、次の産卵期まで川で過ごす為、私の地元では
通しアユと呼ばれています。 ←呼ばれてると言っても存在を知っている人も少ないですが、、、

私も一度だけ真冬に見たことがありますが、真っ黒にサビがでて精悍な魚体は
今でも目に焼き付いています。

これも川の中のほんの一部。。。

ソウタ君の疑問に答えが出るには、まだまだ時間がかかりそうですが
実際に体験したことはしっかりと心に刻まれ良い経験になると思います。

私もまだまだですが、子供の疑問、好奇心は大事にしてあげたいですね。
Posted by kaiharukaiharu at 2014年12月13日 00:39
::tatudayoさん

自分達の住んでる町の事を、意外と知らなかったりするんですよね。
わかっているようで知らなかったこと
今年はたくさん見て、歩いて、知った一年だった気がします。

あらためて、恵まれていることに感謝です。

ほんと奥が深いですね。
親から離れて行くまであと何年あるかわからないけど
一緒に色んな経験をしたいなぁと思います。
Posted by medaka♪medaka♪ at 2014年12月13日 01:27
::満月楓さん

そうなんです、すごい凛々しかったです。
あの調理された鮎しか私は見たことがなくて・・・
泳いでいて、しかもメスとオスが子孫を残す瞬間の必死さや
生命の神秘を間近で見れてほんとうに感動でした!

普段、硬いメダカの卵は何百個と仕分けしていますが
鮎の卵は繊細で透き通っててきれいでした。

そっか・・・キーボード叩けば調べられるんですよね・・・
思いつかなかったです。おじさんの話を手書きでメモってしまいました^^;;
Posted by medaka♪medaka♪ at 2014年12月13日 01:39
::ROKA PaPaさん

アナログな人間なので、おもしろそうな匂いのする方向へ
ろくに調べずすぐ行動してしまいます^^;

最初川釣りをせがまれた時は、「そんなのむりむり~」って心で思ってましたが
一緒に川へ行ったり、図書館で調べたり、川の側を一緒に歩いてるうち

気づいたら私の方が夢中になって来ているような気がしています^^;

卵、難しいみたいです。おじさんも言っていました。
今、毎日のぞいていますがまだ今の所変化なしです。
Posted by medaka♪medaka♪ at 2014年12月13日 01:49
::kaiharuさん

2年生きる鮎がいるんですね!
黒いサビ・・・それはかっこよさそう。
性格も違いそうですね・・・
海へ行かないなんて、どうしてそうしようと思ったんだろう。
めんどくさかったのかな・・・うちのお兄ちゃんと気が合いそうです(笑)
清流はプランクトンがいなそうだから、苔だけで大きくなるのでしょうか・・・
稚魚の時に河口に運ばれなかったということは、
流されないようどこかに身を潜めてたんですね。
生態というか性格というか色々気になりますね・・・通し鮎。

産卵だけでなく、沸き間もバイカモも野鳥も、ここは面白いです。
もちろん富士山も。来年の産卵には是非。
千葉から来てる方バズーカでした(笑)いいなぁ。同じく手も足も出ませんが!!w
Posted by medaka♪medaka♪ at 2014年12月13日 02:10
medakaさんって、子供の好奇心にどこまでも付き合いますよね。
ブログ読んで、いつもじーんとするのは、私がそういうお母さんになりたいんだって今気付きました。

卵から孵化させるのって面白いですよね。
私はイモリでそれをしました。そこまで見ちゃったら、子供はなかなか釣り出来ないかもですけど(笑)それもまたいい感性ですね。
Posted by にしちゃんにしちゃん at 2014年12月13日 18:35
::にしちゃん

たぶん、私が子供なんだと思います。好奇心旺盛な(笑)
いつもいつのまにか、私のほうがやめられなくなってるんですよね・・・

え!イモリ!?

それはすごい! なんか今、川と釣りからの「孵化」にのめりこみそうに
なってる自分がいます(笑)年末でやることいっぱいあるのに~。
「イモリ 孵化」で調べちゃった。 おたまじゃくしみたいなんですね!
生まれる瞬間ってワクワク感はんぱないですね!
Posted by medaka♪medaka♪ at 2014年12月14日 08:25
こんばんは~。

ソウタ君の「オレ、もう釣りできないかも。」ってのは、いろんなことを知ったから出る言葉ですよね~。

それでも、やっぱり食べないといけない。

命の価値のお勉強、いい経験出来ましたね('▽'*)ニパッ♪

鮎の卵、無事孵化するといいですね~。
Posted by ユイマーるユイマーる at 2014年12月14日 21:29
::ユイマーるさん

こんばんは!

今日の晩御飯、とどめのように尾頭付きの煮付けにしてみました(笑)

ソウタの狩猟好き、お兄ちゃんの武器好きは男の子の本能で
本当の意味はこれからだと思います。

私の少ない知識の言葉では誤解があるかもしれないから
二人にはいっぱい経験して色々知ってから自分で決めていって欲しいです。

卵、全く変化なしです^^; 
孵化したら数時間以内にかえさないといけないので
最短で光に当てずに川に運ぶイメトレを毎日してますw
Posted by medaka♪medaka♪ at 2014年12月14日 22:42
鮎の産卵を間近で見て、そして人工孵化・・・
とても貴重な経験をされてますね。

お子さん達の感性が豊かなのは、
そんな経験の積み重ねがあるからなんでしょうね。

子供の疑問や好奇心に応えて
一緒に行動しているmedaka♪さんの感性も
とても豊かで素敵です。

自然を身近に感じて過ごせるのって
大事なことですね。
Posted by chiezo4chiezo4 at 2014年12月18日 01:39
::chiezo4さん

こんにちは!連日すっごい寒いですね~
でも静岡人がそんな事言っちゃいけませんね(-_-;)

貴重な体験でした!
卵、まだ変化なしです。
やっぱり清流で孵化する卵だから
難しいかもしれませんね・・・

子供達はそれぞれの年齢でそれぞれの疑問があるので
付き合うのも大変です。
自然がすぐ身近にあるのも田舎ならではかもしれませんね。感謝です。

本当は年末で色々やらなきゃいけない時に
掃除も何にもせず雨戸締め切って人工孵化やってる私^^;
ある意味現実逃避かも^^;
Posted by medaka♪medaka♪ at 2014年12月18日 17:31
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